群衆の密度が限界を超えると、個人の意志は消え去ります。肉体は液状の塊へと変化し、潮の満ち引きのようにうねりながら流れ始めるのです。 満員のスタジアムや狭い通りでは、ある境界を境に「人間の物理」が「流体力学」へと変貌します。1平方メートルに6人が集まると、群衆は個人の集まりではなく、液体のような挙動を示し始めます。